年明け4日午前のニューヨーク株式相場は、
米サプライ管理協会(ISM)発表の製造業景況指数が2カ月ぶりに改善したことから
安心感が広がり、上げ幅を拡大している。
午前10時10分現在、優良株で構成するダウ工業株30種平均は、
前年末終値比140.04ドル高の1万0568.09ドル。
一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は同33.83ポイント高の2302.98と、
2008年9月以来、初めて2300台に乗せた。
総じて堅調に推移した欧州市場の流れを引き継いで、反発して始まった。
アジアの需要拡大期待などを受けた商品相場高も、素材、エネルギー株を押し上げた。
その後発表された12月のISM製造業景況指数は55.9と、
3年8カ月ぶりの高水準を記録するとともに、好不況の境目となる50を5カ月連続で上回った。
連邦準備制度理事会(FRB)高官らが長期の低金利政策継続を示唆する中、
景気の回復基調を改めて確認する指標と受け止められ、
新規の投資資金を呼び込んでいるもようだ。
個別銘柄では、エネルギー、素材株が総じて堅調。
アナリストによる投資判断引き上げを受けて、
米金融大手モルガン・スタンレーの上げが目立つ。
一方、スイスの製薬大手ノバルティスが株式を追加取得した米アイケア大手アルコンは下落。